趣味の写真とのんきなお喋り
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■新宿四丁目交差点より(東京都新宿区:130504)
アートフィルター:ウォ-ターカラー

以下は写真と関係がない。

1.
かつて最も奇異に感じた(写真関連の)発言は
「高倍率ズームのやうな下品なレンズを使つてゐる人間は、品性までも下品だ(笑)」
といふものでした。
正確な文面はこの通りではなかつたものの、文末の(笑)はまさしくその通りでした。
それは「笑ふ」よりは「嘲笑ふ」でせうね。
この世には下らないところで自己の優位性を誇示しようとする人がゐるものです。
でも、例外なくさういふ人の写真は下手です。
かつ底の浅い発言しかできません。
しかし、『奴隷には奴隷の世界しか見えない』の譬への通り、
かういふ人々がその上の世界を垣間見ることは、
たぶんないでせうね。

2.
「いつかはクラウン」だかなんだか知りませんが、
急ごしらへのヒエラルキーの上に登ることこそよけれとする風潮つて、
いまだにあるやうですね。
カメラの場合はそれが顕著で、
「いつかはフルサイズ」とでも言へばよいのでせうか、
24mm×36mmのセンサーに異常な執着を見せる人がゐます。
きつといい写真を撮るのでせうな。
しかし、物理的な限界や機械的な性能差はともかくとして、
カメラの大小による写真の差は
案外小さいものです。
もちろんフルサイズデジタル一眼レフにF1.4の単焦点をつけた方が
コンパクトデジカメよりも大きなぼけが得られます。
しかし、そのぼけを表現と主題の二つの面で活かせなければ、そんなぼけ、ほとんど無意味です。
持つてゐるといふだけでは写真はうまくはなりません。
使はねばならないのは頭なんですから。

3.
「アートフィルター」が好きです。
しかし、これが世に出たころの言はれやうは酷かつた。
要点だけ挙げれば、それは児戯に類すると断ぜられたわけです。
では、大人の写真てのがあるのですかね。
それはともかく、写真ほど自分の周縁を切り捨てることとで
己の独自性を維持しようとしてきた(あがいてきた)藝術ジャンルは珍しいのではないでせうか。
良い〇〇のためにはああしてはいけないかうしてはいけないと
いちばんたくさんの制約を作つてゐるのが写真のやうな気がします。
考へてもみてください。
たとへば小説。たとへば絵画。
これらに「してはいけない」といふジャンル上の制約がいくつありますか。
翻つての写真。
レタッチはいけない、トリミングはいけない、水平垂直を常に出さねばいけない等々
もしくは上達したければあれは使ふなかう撮影しろと、
あたかも制約の網の目をくぐり抜けることが上達の証だと言はんばかりの歪んだ価値観が
いまだに生きてゐます。
これらのルース・バギー・モンスター(*)は、
そろそろ息の根を止めてやるべきです。

(*)「loose baggy monster」
ヘンリー・ジェイムズがトルストイの作風を批判するのに使つた比喩。
私はヘンリー・ジェイムズも良い作家だと思つてゐる。
「戦争と平和」の作者ほどではないにしてもね。




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水彩画
ウォーターカラーの名の通り水彩画の味わいが素敵です。
撮って楽しく、見て楽しければ何でもありだと私は思います。
名古屋撮りも好きですよ(笑)
きじねこ 2013/05/21(Tue)22:06:44 編集
Re:水彩画
さうさう!
今度、名古屋に行くんですよ!
名古屋で名古屋撮りしてきます!!(笑)
【2013/05/24 06:12】
開設:07年12月05日
03 2017/04 05
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支配人プロフィール
HN:
NOMi Koichi
年齢:
51
性別:
男性
誕生日:
1965/07/09
趣味:
写真、音楽、文学
自己紹介:
Koichi NOMi と申します
東京在住の写真好きです

女の子ポートレイトを中心に
街やらライブやら
色んなものを写して
表現して楽しんでゐます
皆さま
どうぞよろしくお願ひ致します
(*^▽^*)/

フランスの写真家
ギイ・ブルダンが大好きです
(Guy Bourdin, 1928-1991)
Guy Bourdin: A fetish for fashion
明快な細部と曖昧な物語性
大胆な構図と緻密な状況設定
そして色
どこをとつても素晴しい!

私も
どうせ写真を撮るなら
彼のやうな作品が撮りたいな
とは思ふのですが
ちよつと道のりは遠いかな
(苦笑)

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