趣味の写真とのんきなお喋り
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OLYMPUS PEN E-P1 with 17mm F2.8
Art Filter; Grainy Film

時々「テクスト・クリティック」なる言葉を見かけるけれど、これはドイツ語。
英語では「テクスチュアル・クリティシズム」といひ、
日本語では「本文批評」といふ(「ほんもんひひよう」と呼び習はしてゐます)。
古典の異本を精査して最良の本文を構築(再構築)しようといふ研究と試みを指します。

たとへば、エヴェリーナ・ザイデンシヌウルが校訂したトルストイの「戦争と平和」、
主にジョナサン・デル・マーの校訂によるベーレンライター社版ベートーヴェン交響曲全集、
本邦では筑摩書房の宮澤賢治全集、
もちろん聖書研究も。
有名なところではこんなところかな。

とはいへ、上記が完全に正しい本文だ、などといふつもりは私にはありません。
私のスタンスは、従来の版と一緒に気楽に受け入れて楽しみませうよといふ、
到つていい加減なもの。
「趣味の写真とのんきなお喋り」ブログの運営者だもの、
あまり煮詰めて考へたりはしないのです。

それはさておき、この本文批評が成立するためには、
「この世には究極のオリジナルが存在する、存在せねばならぬ」といふ強い信念が必要です。
これなくしては成り立ちません。

でも、まあ私はここで、ザイデンシヌウル女史が「戦争と平和」研究に
捧げた二十年間について語りたいのではありません。
さうではなくて、写真のオリジナルとはなんぢやいなといふことを
のんきに語りたいのですね。
それもよそ様の写真についてではなくて、自分のものについて。

私、最近ブック作りに目覚めてしまひまして、自分の写真を
ある程度筋道の立つた方法で整理しておきたくなつたのですね。
そんな時にぶつかつたのが、わが写真のオリジナルとは
いづれのことかといふ問題だつたのです。

(つづく)


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無題
ハイ コントラスト 大好きです♪
rikiji URL 2010/10/25(Mon)05:49:48 編集
Re:無題
コメント有難うございます。^^

でも、このコントラストはカメラ任せなんです。(^^ゞ
いい仕事してくれますが。
【2010/10/26 04:09】
オリジナル
無知ですみません。音楽の場合は、特に古い場合には、
録音もされておらず、また作曲者の意図した通りに演奏
されていないというのがあるかなと思いますが、文学作品
の場合のオリジナルというのは、どういうのを指すの
でしょうか。この描写における作者の意図はこうだとか
いう話でしょうか。

街灯の影が意外と長いので、朝か夕方に取られた写真で
しょうか。日差しが強そうに見えるので、西日が当たる
3時ごろかな。街灯の影の形が面白いですね。

きじねこ 2010/10/25(Mon)23:53:47 編集
Re:オリジナル
こんばんは。

音楽の場合は、楽譜の復元であつて、演奏ではないんですよね。
文学の場合も、解釈そのものではなくて、原稿の復元に近いんです。

分りやすく言ふと、誤記誤植だらけの版の誤りを正して、正しい形に復元するといふやうなものです。

いや、これがですねえ、結構な問題をはらんでゐまして、ベートーヴェンとトルストイに共通することは、二人とも字が下手(ものすご~~~く下手)といふのがありまして、特にトルストイなどは、校正刷りへの手入れなど、何がなんだか分らなかつたりするんですね。それを、当時の印刷所が「当て推量で」活字にした部分がありまして、しかも、トルストイは製本後はほとんど見直しもしてゐないんです(本人の性格による。は~……)。

それで、トルストイの死後、たまたま保管されてゐた本人直筆の原稿と、流通してゐる本とを比較したら、まあ、結構な差異が見つかつたわけです。
それで、トルストイは、ホントはかう書きたかつたはずだ、といふやうな復元作業が始まるわけです。

ですので、主人公の名前が変るとか、ストーリーが変るとか(ディレクターズカットみたいに。笑)いふことは一切無くて、句読点の位置が直るとか、誤字が直るとか、ほんの少し語順が変るとか、さういふ地味~~な変更点がいくつもいくつも出てくるだけなんです。
文字通り、マニアックな世界ですよ(笑)。

撮影時刻、いい線いつてます!(午後2時過ぎでした)
でもこれは西日そのものではなくて、ビルのガラスに反射した光が作つた影なんです。ちよつとすごいでせう?^^
【2010/10/26 04:26】
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支配人プロフィール
HN:
NOMi Koichi
年齢:
51
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男性
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1965/07/09
趣味:
写真、音楽、文学
自己紹介:
Koichi NOMi と申します
東京在住の写真好きです

女の子ポートレイトを中心に
街やらライブやら
色んなものを写して
表現して楽しんでゐます
皆さま
どうぞよろしくお願ひ致します
(*^▽^*)/

フランスの写真家
ギイ・ブルダンが大好きです
(Guy Bourdin, 1928-1991)
Guy Bourdin: A fetish for fashion
明快な細部と曖昧な物語性
大胆な構図と緻密な状況設定
そして色
どこをとつても素晴しい!

私も
どうせ写真を撮るなら
彼のやうな作品が撮りたいな
とは思ふのですが
ちよつと道のりは遠いかな
(苦笑)

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