趣味の写真とのんきなお喋り
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フォーサーズの標準アスペクト比は4:3なので、これをふち無し印刷でプリントアウトすると当然ながらプリントされない部分が生じます。

たとへば一般的なA4用紙を使つて自宅でプリントアウトした場合、A4用紙のアスペクト比は1:√2ですから、少しだけですが、長辺側が削られます。実際のふち無し印刷では、長辺側も短辺側も削られますが、その場合でもやはり長辺側の削られる幅が大きくなります。

ところが私は自分の写真が削られることが、言ひ換へれば機械の都合によるトリミングが好きではないのですね。自分の撮影した写真は100%印刷したい、さう思つてゐるわけです。

私が使ふフィルムはほとんどが富士フイルムのアスティアなので、現像までは間違ひなく100%の仕上がりです。しかし、これをプリントしようとすると、多少の予算を組まないと100%のプリントといふのは出来ないのですね。いつも必ず数%は削られる。私はこれがいやで仕方がなかつた。だから、使ふカメラがデジタルになつて、そして家のプリンタを使つて写真を印刷することが出来るやうになつた時、私がまづ試みたのは、いかにして綺麗に100%のプリントを作るかといふことでした。つまり、メーカーのうたふ(そして多くの人が好むらしい)ふち無し印刷機能を無視することから始めたのでした。

するとやることは実にシンプル。ふちを作る。それだけです。

ですが、これをやる人はどうも少ないらしいのです。今、市販のプリンタにどのやうな印刷機能があるのか、詳しいことは知りませんが、写真をプリントする時に、出来るだけ写真の面積を大きくして、そして出来るだけ白ふちの面積を小さくして印刷しようとする人が、多数派なのではないでせうか。いえ、数へたわけでも統計をとつたわけでもないので詳細は分りませんが、写真教室の講評会に出るたびに私が目にするのは、ふち無し印刷か白ふちのほとんど無い印刷かのどちらかですから、ふちを太く作る印刷を好む人は少ないと結論づけて構はないでせう。

でも私は写真を印刷する際、ふち(ソフトによつては枠と云ふ)をやや太めに作ります。さうすれば印刷される写真の面積は小さくなりますが、写真の印刷「率」は100%になります。それは撮影の瞬間に自分がファインダーから覗いてゐた世界が、そのまま紙の上に定着するといふことを意味します。私の目が見たもののすべてを人に見てもらふことが、かうして可能になるのです。

昔から私の使つてゐた一眼レフカメラは視野率が100%でしたから、私はファインダー内であれこれと構図に凝ることを楽しんでやつてきました。たとへば高層ビルを撮る時、ビルの枠線をファインダーの隅から中央に向つて伸びるやうに配置する、さうすることで放射状の直線をより効果的に見せようとする、などといふことを試みて来ましたし、今でも好んでそのやうな構図を作つてゐます。ですが、ファインダー上でうまくいつても、それをふち無しでA4に印刷すれば、ビルの直線と写真の隅がずれてしまふ。しかし、ふちを作れば、自分の意図した構図のままに写真を世に見せることが可能になる。私にとつては、やはりこの違ひは大きいですね。

デジタルカメラとインターネットの普及後、写真は紙にして見るのではなく、モニターで鑑賞するものになつた、と言つても大して間違ひではないでせう。そのことの是非は今は問ひません。しかし、モニターによる写真の鑑賞には「機械の都合による問答無用のトリミング」はあり得ません。最初から100%の再現が前提となつてゐます。かうした事情も、私が好んで「ふち有り印刷」をすることを後押ししてゐます。



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支配人プロフィール
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NOMi Koichi
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男性
誕生日:
1965/07/09
趣味:
写真、音楽、文学
自己紹介:
Koichi NOMi と申します
東京在住の写真好きです

女の子ポートレイトを中心に
街やらライブやら
色んなものを写して
表現して楽しんでゐます
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どうぞよろしくお願ひ致します
(*^▽^*)/

フランスの写真家
ギイ・ブルダンが大好きです
(Guy Bourdin, 1928-1991)
Guy Bourdin: A fetish for fashion
明快な細部と曖昧な物語性
大胆な構図と緻密な状況設定
そして色
どこをとつても素晴しい!

私も
どうせ写真を撮るなら
彼のやうな作品が撮りたいな
とは思ふのですが
ちよつと道のりは遠いかな
(苦笑)

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